嬉しかった言葉。お題にチャレンジ!
今週のお題特別編「嬉しかった言葉」
〈春のブログキャンペーン ファイナル〉
私の嬉しかった言葉は、結婚式後の父の言葉だ。
その日、若くしてモノも知らないで嫁に行った私は、夫父の素晴らしいスピーチと、実父のスピーチを比べて静かに腹を立てていた。
義父はそれが本業なので本当に素晴らしくうまいものだったが、実父は違う。できなくて当たり前なのに、娘の晴れの日くらいうまくやってよね!なんてプンプンしていた。
今の私なら、飛んで行って殴りつけてやりたいくらいとんでもない娘だった。
どんな会話をしたか詳しくはもう覚えていないけど、あの日言われた言葉は、今のところ人生で一番大切な言葉だと思う。
その行動、その言葉一つで今まで築いたものが全てなくなってしまうのか?
父との思い出が走馬灯のように頭をめぐり、ごめんなさいと謝った。
今でも愚かだったな、と思い出しては反省する。
そして、そういうスタンスで私が今まで酷いことをやったり言ったりしても許してくれていたんだと知って嬉しかった。
それから、対人関係で腹を立てた時にその言葉を思い出すようにしている。
たった一度の行動が、ほんのささいな一言が取り返しのつかない事態を招くのは知っているつもりだ。
もちろん、犯罪や法律的にアウトなことは絶対にアウトだ。
やる側になるなら細心の注意を払いたい。
ただ、やられる側として
父から送られた言葉を胸に
一やってしまったら徹底的に百叩く今の風潮に細やかに抵抗してみようと思う次第だ。