日々穏

アレルギー持ちのシンプルライフと子育ての記録

sponsored link

てとん、てとん。

f:id:promenade39:20150612192431j:image

XQ2

電車小僧が一歳過ぎたころ、ぽつりと言葉が出始めたころ。

「カンカンカン(踏切)」というのが、私たちが最初にはっきりと聞き取ることのできた”言葉”だった。

彼は、電車への思いを口にしたくて、言葉を発したのだ。

 

「ママ」よりもずっと先に

 

…ああ、どんだけ電車好きだよ。

 

あの頃、旦那がすごく早く帰ってくる日というのが時々あって

そんな日は、あんよの練習をしに車で河川敷の公園に行った。

公園からは鉄橋を渡る電車がよく見える。

そして、そのうち電車小僧が電車のことを「てっとん」というようになった。

どこからきたのかな?と、探してみたら答えはその鉄橋にあった。

電車が鉄橋を渡る音をよーく聞くと、確かに”てとん、てとん”といっている。

がたんごとん、とは聞こえないのだ。

子どもって、本当に耳がいい。

 

 

「てっとん、てっとん!!てとんてとんー、てとんてとんー!」

 

 

保育園に行って、お友達に「ちがうよー」と言われるまで

彼はずっとそう言って電車のおもちゃを走らせて遊んでいた。

今でもたまーに言っている。

ママは知っている。

 

夫にはなぜ正しい言葉を教えないのか、と怒られたが

私は「てとん」でもいいじゃないかと思っていた。

そんなことを思っていたら、何もしなくても治ってしまった。

「がたん、ごとん!」

電車小僧は今日も、そういいながら興奮した様子で電車に乗る。

その成長が

うれしくもあり、さみしくもあり。 

 

sponsored link